移籍 育成世代

サッカー・Jリーグの特別指定選手とは?条件や強化指定選手との違いは?

特別指定選手とは?

サッカーの特別指定選手とは、正式名称を「JFA・Jリーグ特別指定選手制度」といい、大学や高校のサッカー部、J下部を含めた第2種のクラブユースに所属しつつ、Jリーグの試合に出場できる選手のことです。

通常、大学や高校のサッカー部に在籍したままJリーグの試合に出場することはできません。

サッカー選手として成長が期待できるこの年代の将来有望なプレーヤーに対し、種別や連名の垣根を超えてその能力に見合った環境の提供するために、特別指定選手という制度が導入されました。

JFAに特別指定選手と認定されることで、大学や高校サッカー部などのチームに在籍したまま、Jリーグの公式戦に出場することができます。

Jリーグの特別指定選手の条件

特別指定選手になるためには、以下の要件を全て満たす必要があるとされています。

  • 当該受入先のJクラブにプロ選手として加入することが内定している選手(以下、「契約内定選手」という)であること
  • 日本国籍を有するか又は外国籍扱いしない選手(本協会「加盟チーム規則」第10条に該当する選手)であること
  • 健康であることを証明されていること
  • 全日本大学サッカー連盟に所属する大学のサッカー部(大学サッカー部に準じるチーム※を含む)、全国高等学校体育連盟に所属する高校のサッカー部又は日本クラブユースサッカー連盟加盟の第2種チーム(以下、「一般ユースチーム」という)に登録されていること
    ※「大学サッカー部に準じるチーム」とは、大学連盟に所属する大学(学校法人)が運営し、本協会の登録上は大学サッカー部以外のチームであるが、実質的には同大学のサッカー部と一体的な活動を行っているチームを指す

2018年から、「受け入れ先のJクラブに加入が内定している」ことが条件として追加されました。なお、2種登録選手の場合、有望な選手であるもののトップ昇格が内定しているわけではありません。

特別指定選手は、「25名枠」の対象外とみなされます。その代わり、J1とJ2のクラブは3名、J3の選手は2名まで同時に受け入れることができます。

特別指定選手はホームグロウン選手とすることはできません。

特別指定選手の給料は?

特別指定選手は、基本的にアマチュアとなるため、年棒などは発生しないケースが多いです。しかし、選手としての活動に関わる交通費といった経費は、受け入れ先のJリーグクラブが支払います。

強化指定選手との違いは?

もともとこのように高校生や大学生がJリーグに出場することができる制度は、1998年に「強化指定選手」として始められました。

この強化指定選手は、当初高校生のみが対象となっていたものの、実際に公式戦に出場できたのが一部であったことから、2003年に「特別指定選手」と名を改められるとともに、大学生にまで範囲を広げ、指定期間が短縮されました。

-移籍, 育成世代