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【まとめ】サッカーW杯のジンクス・呪い・法則!カタール大会はどう?

2022年11月9日

4年に一度開催される「サッカーワールドカップ」は、2022年のカタール大会は22回目の開催となります。この長い歴史の中で、様々な「法則」が生まれてきました。今回は、W杯に関する法則や呪い、ジンクスなどを、近年崩れているものも含め一挙ご紹介しつつ、カタールではどの国が当てはまるのかをご紹介します。

優勝国は監督がその国出身である・外国人監督は優勝できない

サッカーW杯は「優勝チームの監督は、全てその国の出身の監督」が務めています。

代表チームの選手は、その国に国籍がなければなりませんが、監督についてその縛りはなく、どの国の監督でも務めることができます。しかし、1930年から21回行われてきた全てのW杯において「優勝チームは、その国出身の監督が務めているチーム」となっているのです。

いままで「外国人監督のチームはW杯を優勝できていない」のです。

カタール大会で自国出身の監督は?

カタール大会に出場する26チーム中、21チームがその国出身の監督がチームを率いています。(イングランドを含む)2022年カタール大会において、その国の出身のチームは下記の通りです。

出場国監督
ブラジルチッチ監督
セネガルシセ監督
オランダルイ・ファン・ハール監督
ドイツハンジ・フリック監督
スペインルイス・エンリケ監督
イングランドサウスゲート監督
ポルトガルサントス監督
日本森保監督
アメリカバーホルダー監督
ウェールズロブ・ページ監督※イギリス
ウルグアイアロンソ監督
アルゼンチンスカローニ監督
フランスデシャン監督
オーストラリアアーノルド監督
スイスヤキン監督
カメルーンソング監督
セルビアストイコビッチ監督
ガーナオッド監督
デンマークヒュンマルド監督
チュニジアカドリ監督
モロッコレグラギ監督
自国出身の監督のチーム

バロンドールの呪い

世界最優秀選手賞である「バロンドール」を、W杯の前の年に獲得した選手がいるチームは、ワールドカップで優勝できないというジンクスがあります。

バロンドールは設立当初ヨーロッパの選手限定、95年からはヨーロッパでプレーする全ての選手と選ばれる選手は限定されていました。しかし、56年以降、全ての大会でこの「バロンドールの呪い」が成立しています。

W杯前年度バロンドール獲得選手(国籍)次の年のW杯
57年ディ・ステファノ(スペイン)予選敗退
61年シボリ(イタリア)グループリーグ敗退
65年エウゼビオ(ポルトガル)3位
69年リベラ(イタリア)準優勝
73年クライフ(オランダ)準優勝
77年シモンセン(デンマーク)予選敗退
81年ルンメニゲ(西ドイツ)準優勝
85年プラティニ(フランス)3位
89年ファン・バステン(オランダ)決勝トーナメント1回戦敗退
93年ロベルト・バッジョ(イタリア)準優勝
97年ロナウド(ブラジル)準優勝
01年マイケル・オーウェン(イングランド)ベスト8
05年ロナウジーニョ(ブラジル)ベスト8
09年リオネル・メッシ(アルゼンチン)ベスト8
13年クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)グループリーグ敗退
17年クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)ベスト16
21年リオネル・メッシ(アルゼンチン)
前年のバロンドール取得選手のW杯

歴史上バロンドールの呪いにより決勝戦で6回も跳ね返されています。加えて2000年以降では、なんと前年にバロンドールに選ばれた選手が属するナショナルチームは、ベスト4にすら残ることができていないなど、もはや呪いは強くなっているのかもしれません。

21年にバロンドールを取得したアルゼンチン代表リオネルメッシ選手は、このジンクスを跳ね返せるのでしょうか。

22年カタールW杯にてメッシ選手属するアルゼンチンは、グループ初戦を1-2で落とすこととなりましたが、首位突破にてグループステージを突破しました。

前回大会で優勝したチームはグループリーグで敗退する

「前回大会で優勝したチームは、次の大会でグループリーグで敗退してしまう」ということが、2002年の日韓大会以降多発しています。

大会優勝チーム次の大会の結果
98年フランスグループリーグ敗退
02年ブラジル準々決勝敗退
06年イタリアグループリーグ敗退
10年スペイングループリーグ敗退
14年ドイツグループリーグ敗退
18年フランス???

18年大会優勝のフランスは、このジンクスを破ることができるのでしょうか。このジンクスは、その前回大会に優勝国を差し置いて、優勝をしたことがない1チームがグループリーグを勝ち上がることも指摘されています。

18年大会優勝国のフランスは、グループステージを突破しました。

3連覇した国はない

上記のように、近年では連覇どころか、次の大会でのグループリーグ敗退が騒がれているものの、長いW杯の歴史において、連覇と果たしたのはイタリアとブラジルだけです。

さらにこの2回とも50年以上前の記録であり、一度も3連覇を果たしたチームは存在しません。

開催国はグループリーグを突破する

W杯の開催国はグループリーグを突破するというジンクスがあります。

14年の南アフリカ大会でこの連続記録は崩れてしまったものの、それまで一度もグループリーグを突破してこなかった日本や韓国も、02年ではこの初のグループリーグを突破を達成しています。22年大会を開催するカタールは、これまでグループリーグどころか、W杯そのものが初出場です。このジンクスにのっかることができるのでしょうか。

同様に開催国の初戦は、非常に高い勝率を誇っています。

22年の開催国カタールは、史上初となる3連敗で姿を消すこととなりました。

ドイツのグループリーグ突破記録は18年に途絶えた

なお、ヨーロッパの強豪ドイツは、西ドイツ時代を含めると、出場した全ての大会でベスト16以上の記録を残してきました。しかし、18年ロシアW杯において、上記の「開催国のグループリーグ敗退」に流されることとなり、初めてグループリーグ敗退を喫しました。

ヨーロッパの国と南米の国が交互に優勝する

近年では崩れているものの、06年大会まで12大会連続で南米の国とヨーロッパの国が交互に優勝するという流れがありました。

06年大会からは4大会連続でヨーロッパの国が優勝しているため、このジンクスは薄れています。

年度優勝国地域
30年ウルグアイ南米
34年イタリアヨーロッパ
38年イタリアヨーロッパ
50年ウルグアイ南米
54年西ドイツヨーロッパ
58年ブラジル南米
62年ブラジル南米
66年イングランドヨーロッパ
70年ブラジル南米
74年西ドイツヨーロッパ
78年アルゼンチン南米
82年イタリアヨーロッパ
86年アルゼンチン南米
90年西ドイツヨーロッパ
94年ブラジル南米
98年フランスヨーロッパ
02年ブラジル南米
06年イタリアヨーロッパ
10年スペインヨーロッパ
14年ドイツヨーロッパ
18年フランスヨーロッパ
22年

決勝は南米とヨーロッパの争い

残念ながらヨーロッパと南米以外のアジアやアフリカなどの地域は、優勝はおろか決勝戦にも一度も進むことができていません。

開催国の大陸が優勝

上記の南米と欧米の交互優勝と同様に、多くの大会で「開催された国が属する地域・大陸」から優勝国となってきました。W杯が開催されていこう、多くの大会でこのジンクスが守られてきましたが、94年アメリカ、02年日韓、10年南アフリカと、南米やヨーロッパ以外の国で開催された場合などはこのジンクスはほぼ言われることがなくなりました。

W杯の前年のコンフェデ優勝国はW杯で優勝できない

W杯の前の年に、「6つの大陸選手権王者」「W杯優勝国」「開催国」によって開催されるコンフェデレーションズカップの優勝国は、その次の年のW杯で優勝できないというジンクスがあります。

これまで全ての年で成立しているものの、残念ながら21年コンフェデ杯は開催されていないため、カタール大会での検証はできません。

年度優勝国次の年のW杯の結果
97年ブラジル準優勝
01年フランスグループリーグ敗退
05年ブラジルベスト8
09年ブラジルベスト8
13年ブラジルベスト4
17年ドイツグループリーグ敗退

ブラジル代表は全大会出場

「カナリア軍団」「セレソン」の異名を持つブラジル代表は、なんと開催された22大会全てに出場しています。

同様にブラジル代表は、W杯の最多優勝回数(5回)を誇っています。

直前のオリンピックで10番をつけた日本代表はワールドカップのメンバーに選ばれない

W杯と同様に4年おきに行われる「オリンピック」で10番をつけた日本代表選手は、その2年後に行われるW杯でメンバー入りできないということが続いていました。

しかしこのジンクスは、22年カタールでは破られることとなりました。

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