サッカーワールドカップでは、まずはグループリーグが行われ、上位2チームが決勝トーナメントへと進出します。勝ち点や得失点差、総得点や、それらが同じであった場合まで、カタールワールドカップではどのようにグループリーグの順位の決めるのか、わかりやすく解説していきます。
グループリーグで上位2チームが決勝トーナメント進出
カタールW杯では、出場する26チームが、4チームごとに8つのグループリーグに分けられ、総当たり戦を行い、上位2チームが決勝トーナメントに進出します。
このグループリーグでは、下記の優先順位によって、グループごとの順位が決定します。
- 勝ち点
- 得失点差
- 総得点
- 直接対決の結果
2チーム並んでいる場合⇨そのチーム同士の直接対決の結果
3チーム並んでいる場合⇨該当するチームの試合の勝ち点・得失点差・総得点 - フェアプレーポイント
- 抽選
まずは勝ち点で順位を決め、勝ち点が並ぶチームがある場合、得失点差、得失点差も同じなら総得点...と、順位をつけられなかった場合、その次の決定方法が順に採用されていきます。
そのため、勝ち点が4チーム中2位以上になれば、得失点差や総得点は3位以下であろうと考慮されず、決勝トーナメント進出が決定します。
勝ち点
勝ち点とは、主にリーグ戦やグループリーグで用いられる、勝敗によって得られるポイントのことです。各試合ごとに「勝利:勝ち点3」「引き分けの場合:勝ち点1」「負け:勝ち点0」となります。まずはこの勝ち点が最優先で順位が決定されます。
勝利 | 勝ち点3 |
引き分け | 勝ち点1 |
敗北 | 勝ち点0 |
2連勝でも絶対ではない
ワールドカップのように4チームで1回ずつの総当たり戦では「勝ち点6」を得ることで決勝Tに勝ち上がることができる場面が多いです。しかし、2連勝をしてもグループステージ敗退となる可能性はあります。
例えば、2勝1敗のチームが3チームと3連敗のチームのグループリーグの場合、上位3チームの勝ち点は「6」で並ぶことになります。マイアミの軌跡を起こした1996年アトランタオリンピック日本代表は、このケースで2勝したもののグループリーグ敗退となっています。
逆に、1チームが2勝、他の試合が引き分けのみとなるような場合には、その2勝したチームの1位通過が決定し、事実上の消化試合となるようなケースもあります。
得失点差
勝ち点が同じチームが並んだ場合、「全てのゴール数」から「全ての失点数」を差し引いた「得失点差」により順位を決定します。
総得点
もし得失点差も同じであった場合、「ゴールの合計数が多いチーム」が上位となります。
例えば勝ち点や得失点差が並んでいるチームが2つあり、「A:全試合を2-2で終えたチーム」と「B:全試合を0-0で終えたチーム」では得点数が多いAが上位となります。※説明上であり、このようなケースはありえません。
直接対決の結果
もし勝ち点・得失点差・総得点全てが同じであった場合、順位が同じとなっている2つのチームの対決で勝利しているチームが上位となります。
もしこの時点で並んでいるチームが2チームで、直接対決が引き分けであった場合、フェアプレーポイントへと進みます。
3つのチームが並んでいる場合には、該当する3チーム同士の試合で再度勝ち点⇨得失点差⇨総得点を再計算され、順位を決定します。
※「直接対決では勝ったが、勝ち点や得失点差、総得点により敗退する」ということは大いにありえます。
フェアプレーポイント(FPP)
フェアプレーポイント(FFP)とは、イエローカードやレットカードが提示されるごとに減点されるポイントのことです。イエローカードやレッドカード、一発退場などによりマイナスポイントがたまり、フェアプレーポイントが上回っているチームが上位となります。
抽選
フェアプレーポイントも同じであり、順位がつけられない場合には、「抽選」での決着となります。