サッカー用語集

【事例付き】サッカーの「消化試合」とはどういう意味?わかりやすく解説!

サッカーの消化試合とは?

消化試合(サッカー)とは、リーグ戦やグループステージといった総当たり戦において、順位が決定したあとで行われる試合、試合結果がどうなろうと最終的な順位が変わらない試合のことです。

サッカーのリーグ戦では「勝ち点」制度が用いられており、試合が行われるにつれて、徐々に順位が確定します。一般的な「勝利=勝ち点3、引き分け、勝ち点1、敗北=勝ち点0」という制度の場合、1試合あたりで勝ち点差は最大で3までしかできません。

試合結果がどのような結果になっても、そのリーグ戦における順位が変わらない試合を「消化試合」といいます。

優勝が決定している場合のみ、消化試合という場合もあります。

消化試合の事例

例えば「4チーム中上位2チームが決勝トーナメントに進む」グループステージで、2試合を終了したあとの結果が以下のような状態であったとします。

チームABCD勝ち点
A6
B2
C×1
D×1
2試合終了時点の例

残り1試合を残す状態において、チームAは最終試合の結果がどうなろうと、順位が1位であることには変わりません。この状況でのAにとっての最終試合のことを「消化試合」と言います。

逆にB、C、Dは1試合の結果によって、グループステージを突破するか否かが大きくことなります。ここで気をつけて欲しいのは、「Aにとっては消化試合でも、他のチームにとっては消化試合ではない&大きく結果に影響する」ということです。

一般に、こういったグループリーグなどでは、「1位で通過したチームが、決勝トーナメント1回戦では他のグループで2位通過したチームと当たる」ことが一般的です。そのため「グループステージ通過が決定している状態でも、1位通過には意味がある」ことになります。しかし、上記のケースは、1位通過が決定しています。そのため、「主力を休ませ、サブのメンバー中心で挑む」「システムやフォーメーションのテスト、連携の確認」などの選択肢がAには出てきます。

Bは、Aに勝利することができれば無条件でグループステージを突破します。しかし引き分けや負けてしまえば、CとDの結果次第ではグループステージ敗退となります。戦力だけで考えるのであれば、Aがベストメンバーで来ないほうが都合がいいはずです。この最後の試合でBがAに敗れ、CとDの試合が引き分けとなれば3チームが勝ち点2で並ぶことになり、得失点差総得点、直接対決やフェアプレーポイントで決定します

すなわち、1つのチームにとっては消化試合だとしても、他のチームの結果には大きく影響を与えるのです。

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