得失点差とは?
得失点差(とくしってんさ)とは、サッカーのおける総得点と総失点の差のことです。
リーグ戦やW杯のグループリーグなどで順位をつける際に、試合の結果に応じて与えられる「勝ち点」が並んだ場合に、全てのゴールの合計数から、全ての失点数を差し引いた「得失点差」を比較して順位が決定されます。得失点差は、該当する全ての試合での試合の合計で計上され、全ての得点のことを「総得点」と言い、この得失点差が同じ場合、得点の数が多いチームが上位となります。
一般に、リーグ戦で順位を決める場合には、勝ち点、得失点差、総得点、直接対決、フェアプレーポイント、という優先順位で決定します。すなわち、勝ち点が並んで初めてこの得失点差が順位に影響します。
例で得失点差を解説!
A.B.C.Dという4つのチームのグループリーグで、以下のような結果がとなったとします。
A | B | C | D | |
A | ー | △ 0-0 | ○ 2-0 | ○ 2-0 |
B | △ 0-0 | ー | ○ 1-0 | ○5-0 |
C | × 0-2 | × 0-1 | ー | ◎ 10-0 |
D | ×0-2 | ×0-5 | ×0-10 | ー |
この場合の4チームの勝ち点などを整理すると以下の通りです。
チーム | 勝ち点 | 得失点差 | 総得点 |
---|---|---|---|
A | 7 | +4 | 4 |
B | 7 | +6 | 6 |
C | 3 | +7 | 10 |
D | 0 | -17 | 0 |
まずは優先されるのは「勝ち点」です。そのため、AとBが勝ち点7で並んでいるため、総得点の高いBが1位、Aが2位となります。そして、3位はCです。すなわち、得失点差が仮に他のチームより優れていたとしても、勝ち点が上回って初めて順位に影響するため、まずは勝ち点をとることが大前提となります。
その勝ち点が並んだ際に、この得失点差が影響してくるため、「同じ勝利でも、点数をつけて勝利したほうが、順位づけに有利になる」のです。