カルテット・マジコ(魔法の4人組)とは?
カルテット・マジコ(quarteto magico)とは、2006年のブラジル代表の攻撃陣「ロナウド」「カカ」「ロナウジーニョ」「アドリアーノ」の4人の攻撃陣のことです。
- フェノーメノ:ロナウド
- ファンタジスタ:ロナウジーニョ
- 皇帝:アドリアーノ
- 貴公子:カカ
「魔法の4人組」という通称の通り、それぞれが個で状況を打開できる能力を持っていました。さらに、両SBのロベルト・カルロスとカフーも攻撃に加わるため、「3R」の時以上に、攻撃力のスペックは他国を圧倒すると思われていました。
クアンテッド・マジコ(魔法の5人組)
また、この4人に加え、「ロビーニョ」を加え、クインテット・マジコ(魔法の5人組)とすることもあります。
また、ロビーニョも非常に優秀な選手であり、カルテット・マジコに含まれていることもあります。しかし、
- 5人全員を起用すると、チームバランスが崩れてしまう(攻撃的になりすぎる)
- それぞれの選手のプレーエリアが重なっており、持ち味が薄れる可能性がある
- それぞれの守備能力も決して高くない
ため、基本的に5名中4名が起用されることが多いほか、ロビーニョがベンチとなることが多かったため、カルテット・マジコとされることが一般的です。
06年W杯はベスト8で敗退
06年W杯のセレソンは、準々決勝のフランス戦でやぶれ、ベスト8で姿を消しました。
98年W杯優勝メンバーであるジダンやパトリックヴィエラ、リリアン・チュラムを要したフランスにクリーンシートを達成され、敗北してしまいます。
準々決勝ではブラジルはフォーメーションを変更し、ワントップ(ロナウド)に2シャドー(カカ&ロナウジーニョ)、トップ下にジュニーニョベルカンプカーノというスターティングイレブンでした。
しかし、フランスの守備にうまく選手を分断されてしまい、運動量も多くないためその分断をフォローできないなど。「攻撃は個の能力頼み」である部分が悪くでてしまったことなどが敗因として挙げられています。