育成型期限付き移籍とは?
育成型期限付き移籍(いくせいがたきげんつきいせき)とは、18歳から23歳の選手が移籍元チームより下位リーグへ移籍する場合に限り、移籍期間でなくとも期限付き移籍をすることができる制度のことです。
FIFA(国際サッカー連盟)は、各国のサッカー協会に、年2回の「登録期間(登録ウインドー)」を設けることを義務付けられており、原則その期間以外での移籍はすることができません。しかし、育成型期限付き移籍の場合、この登録期間外でも、条件を満たすことで期限付き移籍をすることがJリーグでは認められています。
育成型期限付き移籍によって、若手選手が出場機械を掴むチャンスが広がります。特に、高卒でプロ入りした選手が、この育成型期限付き移籍によって移籍し、キャリアを積むことも多くあります。
移籍先のチームからしても、上位リーグに所属している有望な選手を獲得することができるほか、移籍元のチームからしても若手に経験を積ませることができるほか、費用の節約にもなると言えます。
ホームグロウン制度において、育成型期限付き移籍をしている期間は「移籍元」にてカウントされます。
育成形期限付き移籍の条件
育成型期限付き移籍をするためには、
- 選手の年齢が18歳〜23歳であること
- もともと所属しているチームが所属しているリーグよりも、下位リーグのチームへの移籍である
という条件を満たす必要があります。
例えば、J1のチームからJ1のチームへの育成形期限付き移籍は認められません。J1のチームが移籍元の場合J2以下のリーグ、J2のチームが移籍元の場合、J3以下に所属しているチームである必要があります。
育成型期限付き移籍においても、出場制限契約が結ばれることもあります。
同じカテゴリー間の移籍(J1からJ1など)の場合、23歳以下であっても育成型期限付き移籍を行うことはできません。通常のレンタル移籍と同様の方法となります。