サッカー用語集

オープンな展開・オープン攻撃とは?どのような試合?サッカー用語をわかりやすく解説!

2022年12月12日

サッカーの「オープンな展開」とは?

サッカーのオープンとは、ピッチに多くのスペースが生まれている状態、試合展開のことです。

オープン(open)の英語の「開いている・開く」という意味通り、試合全体が開いた状態になることを指しています。また、ボクシングの「オープンガード」のように、多少のリスクを背負ったとしても、前に出て攻撃し合う展開を示すこともあります。

なお、味方同士の距離を近く保ち、プレーエリアを狭く保つことを「コンパクト」と言います。

相手プレーヤーがいない、または少ないスペース(=オープンスペース)から攻撃することを「オープン攻撃」と言われることもあります。

なぜオープンになるのか

一般に守備側からすれば、オープンな展開は守りにくく、攻撃側有利な状態となります。

そのため、選手間の距離を適切な距離に保つのです。例えばハイプレス戦術を用いる場合には、ディフェンスラインを高く保つハイラインを用いて選手間の距離を短く保ちます。逆にゴール前にバスを置くような守備的な戦術を用いる場合でも、FWを含め自陣に人数を固めることが一般的です。しかし、試合終盤などでスタミナ切れとなってしまえば、各チームは間延びしやすくなり、結果的にオープンな展開となってしまいます。

また、オープンな展開はカバーリングをする選手までの距離も遠いため、1体1の重要度が高まりやすいです。そのため、戦力差が試合に影響しやすくなるとも言われています。

結果的にオープンな展開に”なってしまう”場合、”狙って”オープンとする場合の双方が存在します。

オープンな展開はオフェンス有利となる

上記のようにオープンな展開はディフェンス側に大きな負担となり、逆を言えば攻撃側に有利な状態といえます。スペースがある分相手のプレッシャーがかかるまでの時間もあるほか、オフ・ザ・ボールで走り込めるスペースも多いです。マッチアップとなる回数も増えます。しかしボールを奪われてしまえば、すぐにカウンターを受けてしまうことも多く、お互いにカウンターを仕掛け合いゴール前の攻防が増えることもあります。

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