オーバーロードとは？
サッカーにおけるオーバーロードとは、特定のエリアにあえて人数を集中させる戦術のことです。
オーバーロードは元々「過負荷」「過重負担」などを意味しており、一般に、中央や片方のサイドなどに人数を集中させます。
オーバーロードのメリット
- オーバーロードしているエリアでコンパクトなパス回しが可能になる
- 縦パスの受け手や出し手が豊富になるほか、スイッチを入れやすい
- 密集しているエリアで数的有利・トライアングルの状況を作りやすい
- ネガトラ時にすぐに奪い返しにいくことができる（5秒ルールなどと相性がいい）
- アイソレーションと相性がいい
- ゾーンディフェンスに対して守備に負荷をかけることができる
オーバーロードのデメリット
もちろんオーバーロードもメリットばかりでは有りません。密集したエリアは確かにボール保持時にはパス回しがしやすく、奪い返しやすい状態といえるかもしれませんが、密集させていないエリアには広大なスペースがあります。この密集しているスペースを突破されたり、逆サイドに展開されるなど、広いスペースを相手に与える可能性があります。
オーバーロードとアイソレーション
オーバーロードは選手を密集させる戦術ですが、「逆に密集していない部分のエリアはスペースができやすくなる」のです。これを利用し、特定の味方プレーヤーを孤立させてスペースを作り、1対1で攻撃をさせる戦術・フォーメーションのことをアイソレーションと言います。オーバーロードとアイソレーションはよく並行して利用される戦術です。
オーバーロードと偽サイドバック
偽サイドバックは、サイドバックが内側に寄ってくるため、ボール保持時には中央にオーバーロードをしている場合もあります。偽サイドバックの詳細は下記をご覧ください。
