つるべの動きとは?どんなプレー?
つるべの動きとは、一人のプレーヤー(基本的にはサイドプレーヤー)が攻撃などのためにポジションを上げた場合、もう一人のプレーヤーはバランスを取るために上がらずに残る動き、およびその2人の関係性のことです。
両サイドのサイドバックが攻撃参加した場合攻撃に厚みは増すものの、ボールを奪われればカウンターを受け大きなピンチを招く可能性があります。そのため、左SBがオーバーラップ・インナーラップなどを行った場合、右SBは守備に残る、逆に右SBが上がった場合、左SBが残るといったオフ・ザ・ボールの考え方と言えます。
もちろんつるべの動きは絶対的なものではなく両方のサイドバックが攻撃参加することもあるほか、、ダブルボランチやCMTの関係性、チャレンジ&カバーといったディフェンス時にも「片方が上がれば片方が上がらない」つるべの動きは多く採用されています。
つるべの動きの語源・由来は?
なお、語源となっている「つるべ(釣瓶)」とは、井戸の水をくむために設置された機械のことです。水を組むためのバケツや桶を井戸に下げていけば、もう片方についたバケツが上がってきます。このような「片方が上がれば反対側が下がる」動きから、両SBが互いのポジショニングを見てバランスを取ることを「つるべのうごき」と言われるようになりました。
近年ではサイドバックの動きも多様化
サイドバックは昔は「守備専門の選手」でした。しかし、徐々にサイド攻撃を担うようになり、近年では「偽サイドバック」といった戦術やハーフスペースの活用、ゲームメイクも担うようになってきました。これからもサッカーでは新しい戦術やプレーが生まれ続けるでしょう。