フォアチェックとは?
フォアチェック(forecheck)とは、前線から積極的にボールを奪いにプレッシャーをかける守備戦術のことです。
「ハイプレス」とほぼ同義語であり、「FORE(=前)CHECK」という語源通り、相手DFやDMFにも積極的にプレッシャーをかけます。間延びを防ぐためディフェンスラインを高く保ちコンパクトにし、ボールを奪えばショートカウンターを仕掛けることが一般的です。
フォアチェックとリトリートの違いは?
フォアチェックとは逆に相手ボールの際に自陣に戻り守備を固める戦術を「リトリート」と言います。
なお、フォアチェックを用いているからといって、常に前線からプレスにいくわけではありません。時にはセーフティに自陣に戻るといった高い状況判断能力が求められます。
フォアチェックのメリット
フォアチェックのメリットとして、以下のようなことが挙げられます。
- ボールを奪い返したときに周囲に味方がいることが多く、ショートカウンターに繋げやすい
- 相手のビルドアップの出鼻をくじくことができ、ミスを誘うこともできる
- プレー時間の多くを相手陣地で行うことができる
フォアチェックのデメリット
- 選手全員に高い能力が求められる(運動量・戦術理解・状況判断能力など)
- 最終ラインの裏に大きなスペースができる(ハイラインにせざるを得ないため)
- ひとり無効化されたときのリスクが大きい