「トランジション」という言葉を聞くことがありませんか?比較的新しいこのサッカー用語の意味を理解し、その部分に注目して観ることでより楽しくサッカー観戦をすることができます。今回はこの「トランジション」についてわかりやすく解説していきます。
トランジションとは?
トランジションとは、ボールを相手から奪った時、または奪われた直後の短い時間のことです。
トランジションは元々「移行」「変化」という意味を持ち、サッカーにおいては「攻撃と守備の切替の瞬間」ともいうことができます。
外部リンク:transition(wablio英和辞典)
「トランジション」が生まれた理由
「トランジション」は比較的新しいサッカー用語であり、サッカー経験者の方でも聞いたことがない方もいるかもしれません。近代サッカーでは、プレーリズムの高速化が進行したことで、攻撃から守備へ、守備から攻撃へと切り替わる局面にも、チームの約束事(ディシプリン)や優先順位などが設定され、呼び名をつけて定義化する必要が出てきました。そのような中でこの「トランジション」という言葉が生まれたのです。
トランジションは試合結果に大きな影響を与える
トランジション時には、得点または失点をしたり、決定的なチャンスやピンチのきっかけとなる可能性が非常に高いと言われています。
そのため、トランジションは試合結果に大きな影響を与えることになり、その瞬間に重みを置いているチーム、監督は非常に多いほか、様々な戦術に使用されています。
試合局面を4分割に分けることができる
一般的にサッカーの局面を「攻撃」と「守備」の2つに分類するのが一般的でしたが、トランジションという概念が生まれたことによって、下記の4つに分類されるようになりました。
- 攻撃(自チームがボール保持)
- 守備(相手チームがボール保持)
- ポジティブトランジション(ポジトラ)
- ネガティブトランジション(ネガトラ)
サッカーの試合は上記の4つのサイクルが循環しています。
トランジションは、ボールを奪った時、奪われた時の2種類があります。相手からボールを奪った直後の守備から攻撃への転換期のことを「ポジティブトランジション」、ボールを失い攻撃から守備への転換期のことを「ネガティブトランディション」といいます。