オフ・ザ・ボール

【図解】オーバーラップとは?意味やプレー、インナーラップとの違いは?サッカー用語解説

2021年6月2日

オーバーラップとは?

後ろからボールより外側を追い越す動きを指す

オーバーラップとは、ボールホルダーを、他の選手がうしろから追い越していくオフ・ザ・ボールの動きのことです。

オーバーラップは、主に相手サイドを切り崩す際によく使用されます。攻撃に厚みを増すことで数的有利の状態を作りやすく、サイドをのクロスなどでチャンスを演出することができる可能性が高まります。

サイドでボールを持つSHやウィンガーを、サイドバックがタッチライン際から追い越すといった動きが該当します。追い越す側の選手の運動量はもちろんのこと、プレーヤー同士の高い連携も求められます。

オーバーラップ時に失うとピンチに

オーバーラップした場合、当然ながらその分守備が手薄になることになります。できてしまったスペースを利用されて失点する可能性もあり、味方選手のカバーリングも非常に重要です。

インナーラップとオーバーラップで区別されることも

ボールホルダーのタッチライン側を追い越した場合をオーバーラップ、内側を追い越した場合をインナーラップと区別されることもあります。近年では「偽サイドバック」という戦術からサイドバックが内側から追い越す戦術を使用するチームも増加しています。

つるべの動きとインナーラップ

一人のプレーヤー(基本的にはサイドプレーヤー)がインナーラップやオーバーラップなどで攻撃参加した場合、もう一人のプレーヤーはバランスを取るために上がらずに残る動き、およびその2人の関係性のことを「つるべの動き」と言います。

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