アリバイ守備とは「守備をしている」ことのアピール
アリバイ守備とは、守備をしていることを周囲にアピールするために行うプレーのことです。
平たく言えば「私はしっかり守備に貢献していますというアリバイ」を作るために、あまりボールを奪うつもりがない守備行為と言えます。
サッカーでは、野球などのほかのスポーツのように、明確に攻撃と守備の時間が分かれているわけではありません。出場している全ての選手が、自由にプレーを選択する権利を持っています。
「たった1回の守備の怠慢やミスで失点につながってしまう」のもサッカーですが、守備を継続することは、体力的にも精神的にもきついことが多いです。
- ボールを奪われた本人が奪い返そうとしない
- 明らかに守備に貢献していない
- 明らかなピンチで自陣に戻ってこない
そのようななか、以下のようなプレーをしてしまうと、チームから何らかの不満や批判がでてくるでしょう。
「〇〇が守備を全くしない」というような状況を防ぐために行っているディフェンスのことを「アリバイ守備」と言います。
もちろん守備タスクを少なくして、攻撃に専念するようにされているプレーヤーもいます。
勢いよくプレッシャーをかけないこと=アリバイ守備ではないが...
多くの場合、「ボールの奪いどころ」を定め、プレッシャーをかけはじめる位置などを、チームの共通認識として持っています。
相手のディフェンスラインがボールを回しているときに、スピードを持ってFWがチェイシングしても、DFの足元の技術が高い現代サッカーでは、軽くいなされるだけでしょう。むしろピンチに陥る可能性すらあります。
そのため「パスコースを切る」「プレッシャーをかけ始める位置まで待つ」などして相手をハメるなど、様々な戦術が考えられるため、守備のためにボールを負わない=アリバイ守備というわけではありません。
しかし「なんとなくパスコースを防ぐだけ」を繰り返し、アリバイ守備を継続してしまうこともあります。