テクニカルエリアとは?どういう意味?
テクニカルエリアとは、スタジアムで開催される試合においてピッチ外の各チームベンチ付近に設置されている、監督などスタッフがチームに指示を出すことができるエリアのことです。
テクニカルエリアに入る人は特定しなければならず、その都度ただ一人の役員のみが戦術的指示を伝えることができます。よく監督などが、「テクニカルエリアぎりぎりまで出て」選手に指示を飛ばすシーンが見受けられます。
また、選手の怪我などの特別な事象を除き、チームスタッフなどがテクニカルエリアより外に出ることは許されません。
テクニカルエリアの大きさは?場所は?
テクニカルエリアの大きさは、
- ベンチ(座席部分)から前方にタッチラインから1m(1ヤード)まで
- ベンチ(座席部分)から左右の横に1mまで
にすべきと定められています。
参照:JFA「競技規則」(外部リンク)
テクニカルエリアの作り方
「どこまでがテクニカルエリアなのか」を明確にするために、マーキングするべきとされています。
一般的にテクニカルエリアは、白い破線によって示されていることが多いです。
アマチュアの試合では設置されないことも多いほか、テクニカルエリアをマーカーなどで示すこともあります。
指示できるのは同時一人だけ
試合中に戦術的な指示を同時にすることができるのは、テクニカルエリアに入っているチームスタッフ1人だけです。
Jリーグでは、
”「Jリーグメンバー提出用紙」に記載されたチームスタッフのうち、その都度ただ1名のスタッフのみが、試合中テクニカルエリア内において、指示を出すことができる。”
とされています。
過去には、指示を出したあとは速やかに元の位置に戻らなければならないとされていましたが改正され、1人であればその都度指示を伝えることができます。
原則テクニカルエリアからでることはできない
特別な事情がない限り、監督やスタッフはテクニカルエリアから外にでることが許されていません。
特別な事情とは、例えば負傷が発生した際に、トレーナーが怪我の確認をする際など、主審から承認を得た場合に限られます。
なお、複数回テクニカルエリアから出た場合にイエローカード(警告)、テクニカルエリアから出た上に抗議や挑発行為があれば、レッドカード(退場)の処分が課されることもあります。
イエローやレッドの対象となるのは出場している選手だけではありません。
テクニカルエリアに入ることができる人数は規則による
テクニカルエリアに何人入ることができるかは、競技会規定によって規定されます。
テクニカルエリアに入ることができる人は試合前に特定
テクニカルエリアに入ることができる人は、規定に従い試合開始前に特定・登録しなければなりません。
なお、テクニカルエリアに入る人は「責任ある態度で行動しなければならない」とされています。