GKの6秒ルールとは?
6秒ルールとは、サッカーの競技規則における「ゴールキーパーが手や腕で6秒を超えてコントロールしてはならない」というルールの俗称のことです。
ゴールキーパーがペナルティエリア内で手でボールを持っている状態の場合、相手選手はボールを奪いに行くことができません。しかしその代わりに、手でボールをキープしている状態は6秒以上続けることができません。もし6秒以上ボールを持ち続けている場合、相手選手に間接フリーキックが与えられます。ゴールキーパーがボールを手でキープした状態で極端な時間稼ぎなどができないように定められているのです。
参照:JFA「サッカー競技規則」(外部リンク)
ゴールキーパーがボールを手でコントロールしているとされる条件
「ゴールキーパーがボールを手でコントロールしている」と判断される状態は、以下のいずれかの場合です。
- ボールがGKの両手で保たれている場合
- ボールがゴールキーパーの手と他のもの(グラウンドや自分の体など)の間にあるとき
- ボールに手や腕のいずれかの部分で触れているとき(ボールがゴールキーパーからはねかえった、またはゴールキーパーがセーブをした場合は除外)
なお、パントキック前にボールをバウンドさせるシーンが見られることはありますが、これで秒数がリセットされることはありません。
また、「手でボールを保持しているとき」のみに採用されるルールのため、味方選手からのバックパスをうけたときや、手で持ったボールを6秒以内に地面に落とした場合など足でコントロールしている場合などは、何秒でもボールを保持することができます。しかしその場合、相手選手もプレスをかけボールを奪うことが可能になります。
6秒以内であれば何歩でも歩いてOK
この6秒ルールは昔は、「4ステップ」とも呼ばれ、ゴールキーパーがボールを手でコントロールできる時間は4秒以内かつ、手で保持した状態で4歩以上歩いてはいけないというルールでした。現在はこのルールは改正されており、6秒以内であれば、ペナルティエリア中を手でボールを保有している状態で、何歩歩いても反則となりません。
あまりこの6秒ルールが取られることは多くない
しかし、実際にこの6秒ルールの反則が取られるケースは多くありません。実際の試合を見ていても明らかに6秒以上GKがボールを持っていることも多く、あくまで目安としている秒数となります。しかし、あまりにボールを保持している時間が長かったり、遅延行為が疑われる場合、試合終盤で時間稼ぎをしている場合などに、6秒ルールは適用されやすくなります。
参照:WORLD「GKの6秒ルール問題 ブンデスなら約60回も間接フリーキックが与えられる!?」(外部リンク)