ハードワーカー(ハードワーク)とは?
ハードワークとは、主に試合を通して攻守に豊富な運動量で貢献することです。
ハードワークが特徴である選手をハードワーカーと呼びます。
90分を通して行われるサッカーにおいては「運動量」が非常に重要になります。同じ11対11で行われていても、多くの距離を走ればその分オフェンス・ディフェンス双方で有利な局面が作りやすくなるのです。泥臭く、球際に強い選手も多いため、一人いるだけでチームが活性化します。
また「ただたくさん走ればいい」というわけではありません。
- 状況に合わせて適切なポジショニングを繰り返す
- 味方のパスコースに顔を出す・相手パスコースの封鎖
- スペースに走り込む・スペースの穴埋め
- 適切な攻撃参加
- カバーシャドウを含めた前線でのチェイシング
- セカンドボールを拾い続ける
- 適切なタイミングでのスプリント
など「考えて走る」ことが重要となるほか、これを続けてもプレーの質を下げないスタミナが必要となります。
特に試合が終盤に近づくにつれてハードワーカーの存在は、味方チーム全体のモチベーションを高めるほか、相手チームには大きなプレッシャーになります。
ハードワーカーの類語
なお、ハードワーカーという言葉を「汗かき屋」「中盤の底」などと呼ばれることもあります。元日本代表監督イビチャオシム氏は「水を運ぶ選手」と表現しました。また、自陣のペナルティエリアから相手側のペナルティエリアまでをプレーエリアとするような豊富な運動量で攻守に貢献する選手の特性・能力のことを、「ボックストゥボックス」と表現します。
プレーの用語として、ボールを相手のボールホルダーを積極的に追いかける「チェイシング」、同様に自陣に戻りながらプレスを欠ける「プレスバック」などがあります。
ハードワーカーと呼ばれる選手
以下のような選手がハードワーカーと呼ばれることが多いです。中盤の選手が呼ばれることが多いですが、守備にも大きく貢献する前線の選手もハードワーカーと呼ばれることが多いです。
- エンゴロ・カンテ
- ジェンナーロ・ガットゥーゾ
- エドガー・ダーヴィッツ
- ポール・スコールズ
- クロード・マケレレ
- クラレンス・セードルフ
- パクチソン
- 岡崎慎司選手
- アルトゥーロ・ビダル
- パウリーニョ
- アレクシス・サンチェス
- サウール・ニゲス