サッカーの試合において「スローイン」の詳細のルールは少し自信がないという方も多いのではないでしょうか?
今回は、勘違いが多いものを中心に、スローインでおさえておくべき8つのルールをわかりやすく解説していきます。
スローインとは?
スローインとは、ボールがタッチラインを完全に超えて外に出た際に、最後にボールに触れた選手の相手チームが、両手で投げ入れて再開することです。タッチラインを割った位置が投げ入れる地点となります。なお、スローインを行う選手のことを「スローワー」といいます。近年では、「ロングスロー」とも呼ばれる数十メートル飛ばす選手も出てきており、近年重要度が増してきています。
なお、ボールがゴールラインを割った場合は、最後にどちらのチームがボールに触れたかにより、ゴールキックまたはコーナーキックによって試合は再開されます。
フットサルやビーチサッカーではキックイン
なお、フットサルやビーチサッカーでタッチラインを超えた際には、キックインにて試合が再開します。サッカーでも一時キックインが検討されたことがあり、1993年に開催されたU17世界選手権で試験的に導入されたものの、その後採用されることはありませんでした。
スローインの詳細ルール解説
スローインとなる条件は多くの人が知っているものの、ファウルスローといった細かいルールはしっかりとわかっていないという人は多いのではないでしょうか。ここでは、スローインに関する細かいルールなどをご紹介していきます。
スローインは投げ方が指定されており、違反するとファウルスローとなる
スローインに関しては、ルール規定で投げ方が定められており、以下の方法以外でスローインを行なった場合「ファウルスロー」となり、相手チームにスローインが与えられます。特に小学生低学年などでは体をうまく使えず、ファウルスローとなってしまうことが見られます。
- 両足のともにその一部を地面につけてなければならない
- タッチライン上またはタッチラインの外に両足がついていなければならない(=片足の一部でもタッチラインの中に入ってはならない)
- ボールを両手でもつ
- 頭の後方から頭上をとおしてボールを投げる
スローインはオフサイドが適用されない
スローインでは、オフサイドが適用されません。そのためオフサイドポジションでスローインをもらうことができます。同様にオフサイドが適用されないものとして、ゴールキック、コーナーキックがあります。
スローワーは誰かが触れるまで再度ボールに触れることができない
スローインを行なった選手は、敵味方問わず誰か他のプレーヤーがボールにタッチするまで、再度ボールに触れることはできません。そのため、「スローワーが自分にボールを投げてドリブルをする」ということはできません。なお、もしスローワーが他のプレーヤーが触れる前に自分で再度ボールに触れてしまった場合、その触れた地点から相手に間接フリーキックが与えられます。
相手プレイヤーはスローインの地点から2メートル以上離れなければならない
スローインをする相手のチームの選手は、スローインをする場所から2m以上離れなければならないため、スローワーの前に立って投げる邪魔などはできません。もしこれを無視し邪魔をした場合などはイエローカードが提示されることもあります。
ボールがフィールドに入った瞬間からインプレー
スローインはボールがフィールドに入った瞬間からインプレーとなります。そのため、例えば投げたボールが一度もフィールドに入らなかった場合はインプレーとなっていないため、再度スローインのやり直しとなります。
スローインはそのままゴールにできない
スローインをしたボールが誰にも触れられずに直接ゴールに入った場合、得点が認められずノーゴールとなります。相手ゴールに入った場合、相手にゴールキックが与えられます。万一スローインを行なったチームのゴールにオウンゴールという形で入った場合には、相手にコーナーキックが与えられます。
スローインをする位置はボールが出た位置
スローインを行う場所は、ボールが外に出た場所から行わなければなりません。厳密にセンチ単位で位置が指定されるわけではないものの、位置がズレている場合などは主審から修正を命じられます。
スローワーは誰でもいい
スローインを行うスローワーは、任意の選手を選ぶことができます。そのため、試合終盤などんロングスローワーがいる場合などは、その選手が多くのスローインを行うことも見られます。なお、GKがスローインを行なっても問題ありません。(意味がないですが)
スローインの審判のシグナル
スローインは審判員の出すシグナルを見ることで、どちらにスローインが与えられたのがわかります。
主審のスローインのシグナル
主審はスローインとなった場合、スローインを行うチームの攻撃方向を手で示します。すなわち、示されたチームの反対側にスローインが与えられます。
副審のスローインのシグナル
副審はボールがスローインとなる場合、主審と同様にスローインを行うチームの攻撃方向をフラッグで示します。