ウィングバック(ウィングバック)とは?
ウィングバック(WB)とは、3バックのフォーメーションにおいて、サイドを務めるポジション・役割のことです。
基本的にWBといった場合、は3-5-2や3-6-1、3-4-2-1におけるMFの両サイドの選手のことを指しており、サイドの攻撃的な選手である「ウィング」と、最終ラインの「バック」が合わさった言葉といえます。
ウィングバック(WB)は、攻撃時にはオーバーラップしてセンタリングを上げるようにサイドの攻撃を荷い、ディフェンス時には自身の背後が狙われるため、守備に戻るのが一般的です。サイドにおける攻守への貢献とハードワーク、ユーティリティ性が求められるポジションといえます。
4バックの場合の中盤のサイドの選手をサイドハーフ(SF)、最前線の攻撃でサイド攻撃を担う選手をウィングということが一般的です。
ウィングバックはSBの選手が務めることが多い
ウィングバックは、4-4-2や5-4-1といったサイドバックが配置されているフォーメーションにおいては、サイドバックやウィング、サイドハーフがいるため、WBというポジションが存在しません。すなわち、ウィングバックというポジションがないケースも多いです。
そのためウィングバックに適正がある選手はいても「ウィングバックしかできない」という選手もほとんどいないといえます。
ウィングバックを務める選手はどのような選手?
3バックは、「相手のサイド攻撃に弱い」という欠点があります。そのため、WBにはそのケアもするために、比較的守備能力が高い選手が配置されることが多いです。様々なケースがあるものの、攻守双方の能力が求められることから、多くの場合サイドバックの選手がウィングバックを務めることが多いです。
1980年代のダニッシュダイナマイトのように、両WBにウィンガータイプを配置しほぼ全員攻撃参加するような超攻撃的な戦術が見られることもあります、
ウィングバックとサイドバックの違いは?
ウィングバックとサイドバックの違いは、「MF=ウィングバック」が「DF=サイドバック」と考えることができますが、あくまでフォーメーション上の話であるため、実際絶対的な定義があるわけではありません。
サッカーは初期配置が決まっていても、試合の流れのなかで陣形は刻々と変化します。仮に3バックでWBが配置されていたとしても、
- 守備時には両WBがポジションを下げ、5バックとなるケース
- 4バックが基本なものの、ビルドアップ時に両SBがポジションを上げつつ、アンカーがCBの中央に落ちる可変システム
- つるべの動きのように両方のサイドプレーヤーが同時に攻め上がることがないケースなど様々です。
なお、あまり3バックが一般的ではない地域などでは、このウィングバックは最初からDFと捉える場合もあります。あくまで初期配置であり、その選手が務める内容はチーム、戦術、特性によって様々と考えましょう