ポジション・役割・特性

アンカーとは?ボランチとの違いやフォーメーションは?サッカー用語解説!

2022年6月24日

アンカーとは?どんなポジション?

アンカーは一般にCBの前に位置する
アンカーは一般にCBの前に位置する

アンカーとは、サッカーでCBの前の中盤の底に位置し、攻守に貢献するMFのポジション・役割のことです。

アンカーはチーム全体の中央の深くにポジショニングして、バイタルエリアといった危険なカバーして相手の攻撃の芽を摘み取りつつ、チームのビルドアップの起点となるなど、チームを陰で支える重要な役割を果たします。危機察知能力・守備能力が高い選手が務めることが多く、「碇(=anchor)」という言葉のように守備に重みを置いてチームの軸が崩れないように「黒子」に徹します。

具体的な定義があるわけではありませんが、アンカーと言った場合、「CBの前に位置する1人の守備的MF」を指していることが多いです。

アンカーに必要な能力

アンカーを務める選手は、タイプによって様々なですが、以下のような能力・適正が優れていることが多いです。

  • 守備力
  • 危機察知能力
  • カバーリング
  • フィジカル
  • ビルドアップ力
  • ハードワーク

アンカーのフォーメーション

アンカーを配置するチームは、以下のようなものが一般的です。

  • 最初からアンカーがいるフォーメーション
  • ダブルボランチといったフォーメーションで1人がアンカーを務める

アンカーがいるフォーメーション

433(アンカー)

CBの前にアンカーを設置するフォーメーションとして、上記のようなものが挙げられます。

常に中盤の底に位置し、全体のバランスを取り続けます。

ダブルボランチで片方がアンカーとなる形

Wボランチの1人がアンカーを務める

フォメーションの見た目ではダブルボランチですが、実際の試合中にはひとりがアンカーを務め守備やバランスを整え、もう一人のボランチが攻撃的な役割を務めるパターンです。

サリーダ・ラポルビアーナ

ビルドアップ時に、アンカーがディフェンスラインまでポジションを下げて3バックを形成することを「アンカー落ち」とも言われます。

アンカーとボランチとの違い

中盤の中では「ボランチ」というポジションもあります。なお、ボランチとアンカーには「具体的な違い」が明確に違いがあるわけではありません。

ほとんど同じような意味で使われることもあるほか、以下のように使い分けられられる場合もあります。

  • ボランチ(volante)はポルトガル語でアンカーは英語だが同じ意味
  • ボランチがポジションに対しアンカーは「役割」
  • アンカーは守備的な立ち振る舞いをすることが多く、ボランチは攻撃的

アンカーの関連用語

アンカーのようなMFのポジション・役割として、以下のようなものがあります。

-ポジション・役割・特性