サッカーのルールについて

コーナーキックのルールを徹底解説!よく勘違いされる9つの詳細までわかりやすく!

2021年10月21日

サッカーの試合においては「コーナーキック」は試合を決定づけるチャンスともなる非常に重要なプレースキックの1つですが、細かいルールを把握していない人も多いのではないでしょうか?ここでは勘違いが多いものを中心に、コーナーキックに関しおさえておくべき8つのルールなどをわかりやすく解説していきます。

コーナーキックとは?

コーナーキックとは、ディフェンス側の選手が最後にボールを触れて、ゴールとならずに守備側のゴールラインを割ったときに、オフェンス側のコーナーアーク内からのキックによって試合が再開となるルールのことです。オフェンス側の選手が打ったシュートがディフェンスやゴールキーパーに当たってからを外れた場合などに、このコーナーキックから試合は再開します。逆にオフェンス側の選手がシュートを打って外れてゴールラインを割った場合、ディフェンス側のゴールキックによって試合が再開されます。

コーナーキックは大きなチャンスになる

多くの場合コーナーキックでは、相手ゴール前にクロスボールが入れられることになります。キッカーはフリーの状態で静止したボールを蹴るため狙った位置にボールを飛ばしやすいため、質の高いプレースキッカーがいる場合や、高さがあるヘディングの強い選手がいる場合は特に、コーナーキックは大きなチャンスになります。なお、同様にチャンスとなるゴールまでの距離が近いフリーキックと合わせ、「セットプレー」と表現されることがあります。

コーナーキックでニアサイドへのボールを跳ね返すために配置する選手や役割を「ストーン」と言います。

ショートコーナーとは

コーナーキックの際に近くの味方にショートパスを出すことを「ショートコーナー」と言います。詳しくは下記記事をご覧ください。

コーナーキックの詳細ルール解説

コーナーキックは、オフェンス側にとって大きな「コーナーキックとなる条件」は誰もが知っているものの、意外にも細かいルールが勘違いされていることがよくあります。サッカー経験者でも曖昧となっている部分もいくつかあるかもしれません。ここでは、細かいコーナーキックに関するルールをみてきましょう。

コーナーキックにオフサイドは適応されない

コーナーキックにおいては「オフサイド」は適用されません。そのためコーナーキックの際にはディフェンスラインに関わらず、どこでボールをもらってもオフサイドとはなりません。ちなみに同様にオフサイドが適用されないものとして、ゴールキックスローインがあげられます。

コーナーキックは、ボールが外に出た地点から近い方から行われる

コーナーキックは左右のサイド双方から行われますが、ボールがゴールラインを割った位置から近い方のコーナーアークから開始されます。主審がコーナーキックを行う方向を指しています。例えば、「どちらか側からのキックが得意だから...」とキッカーの都合で左右どちらかを選べるということはありません。

コーナーキックの際にボールを置く位置は、コーナーアークのなかであればどこにボールをおいても構わない

コーナーアーク
コーナーアーク

コーナーキックの際には、コーナーアークの中であればどこにボールをおいても構いません。なお「ゴールラインとタッチライン、及びコーナーアークのラインはコーナーアーク」とされているため、それぞれのライン上にボールを置いても問題ありません。

コーナーフラッグは動かしてはならない

コーナーフラッグ
コーナーフラッグ

ゴールラインとサイドラインの交点に立っているコーナーフラッグポストは動かしてはなりません。コーナーキックやそれ以外に関わらず、選手が試合中にフラッグを抜いたり傾けたりすることも許されません。

コーナーキックの際に「ボールは静止」していなければならない

コーナーキックを蹴る際にはボールが完全に静止していなければなりません(これはすべてのプレースキック共通です)。もしボールが動いているときにコーナーキックを蹴った場合、やり直しとなります。

コーナーキックはドリブルから始めることはできない

コーナーキックを行った選手が、他の選手に触れる前にボールに再度タッチすることはできません。すなわち、他のプレースキックと同様、キッカーがドリブルして始めることはできないのです。

正確には、コーナーキックはインプレーとなった後に、他の選手がボールに触れる前にキッカーが再度ボールに触れた場合、相手側に間接フリーキックが与えられます。なおキッカーがこの反則を手でしてしまった場合は、その発生した位置によって直接フリーキック、またはペナルティキックが与えられます。

ちなみにですが、GKを含め誰がキッカーとなっても構いません。

相手チームの選手はコーナーアークから半径9.15m以内に近づけない

コーナーキックの際に、相手チームの選手はペナルティアークから9.15m(10ヤード)以上近づくことはできません。インプレーとなった瞬間からプレスすることは可能です。

ボールが明らかに動いた瞬間インプレー

コーナーキックでは、ボールが明らかに動けばインプレーとなります。どこまで動くかは関係ないため、コーナーアークを出なくても問題はありません。

コーナーキックが直接相手ゴールに入った場合は得点になる

コーナーキックが直接相手ゴールにはいった場合、ゴールとして認められます。ちなみに、コーナーキックを行なったオフェンス側のゴールに入った場合、相手側の得点にはならず、相手へコーナーキックが与えられます。

コーナーキックの際の審判のシグナル

「ゴールキックなのかコーナーキックなのか」はその後の試合展開を大きく左右します。審判員の出すシグナルを見ることで、試合の再開方法がゴールキックなのかコーナーキックなのかを判断することができます。

主審のコーナーキックのシグナル

コーナーキックとなった際、主審は笛のあと腕を上向きにして、コーナーキックを行う方向を指し示します。ちなみにゴールキックとなる際には、笛のあと、腕を下向きにしてゴールエリアを指し示します。

ペナルティキックの際にはペナルティマークに駆け寄ります。

副審のコーナーキックのシグナル

コーナーキックの際、副審はフラッグを下向きにしてコーナーアークを指し示します。ゴールキックとなる場合には、フラッグを水平にしてゴールエリアを指し示します。

-サッカーのルールについて
-