ビエルサラインとは?
ビエルサラインとは、ゴールポストとペナルティエリアの角を結んだ線のことです。
アルゼンチン人監督マルセロ・ビエルサ氏が提唱した理論で、上記の図のようにビエルサラインより内側で全体の85%のゴールが決まるとしています。
実際にビエルサラインを元にゴール数を分析した結果なども存在し、有効性が指摘されることも多いです。
逆にビエルサラインより外側でのゴールは少ない≒シュート決定率も低いと考えることもできます。
ビエルサラインの応用
ビエルサラインより外側では、ゴールまでの角度がなく、DFとGKによって簡単にシュートコースを塞がれてしまいます。このことから、ビエルサラインを用いて、チームごとに約束事(ディシプリン)や優先順位を決めておくこともあります。
攻撃側のビエルサライン応用の例
- ビエルサラインの内側からシュートを狙う
- 外側の場合、原則クロスやパスで内側への侵入を狙う
守備側のビエルサラインの応用の例
- ビエルサラインの内側では積極的にプレスにいきシュートを打たせない
- ビエルサラインの外側に逃すようにワンサイドカットなど狙う
- ビエルサラインの外側の際に、スライディングなど危険なプレーを仕掛ず、クリーンな守備を心がける
ビエルサ氏の戦術には注目
ビエルサラインを提唱したマルセロ・ビエルサ氏は、「エル・ロコ(変人・奇人)」の異名を持つほどの戦術マニアとして知られる監督・指導者です。趣味が「サッカーの試合のビデオを収集」という戦術家で、彼の率いるチームや、その戦術は大きな注目を集めることが多いです。