間延び(まのび)とは?どういう意味?
間延び(まのび)とは、サッカーにおいて意図せず選手同士の距離が離れてしまう状況のことです。一般にDF・MF・FWという3つのラインが必要以上に空いてしまうことを間延びといいます。
意図せず選手同士が離れてしまうと、攻守共に不利な局面となってしまうことが多いため、ディシプリンや戦術に合わせた適切なラインコントロールなどが必要となります。
一方、間延びの逆に選手感の距離を小さく保つことを「コンパクト」と言います。
間延び(まのび)してしまうとどうなる?
間延びすることで選手同士の距離感が開いてしまうと、以下のような状況が発生しやすくなります。
- カバーリングがいないためインターセプト・アプローチをかけづらくなる
- プレスをかけても簡単に無効化されやすくなる
- パスが通りづらくなる
- ビルドアップがしづらくなり攻撃が単調になる
- 数的有利な状況を作れない
- バイタルエリアをカバーしづらくなる
- セカンドボール・ルーズボールを拾われ波状攻撃を受ける
間延びする原因・理由・対策
サッカーで間延びをしてしまう代表的な理由として、以下のような例が挙げられます。
- 試合時間の経過に伴い運動量が低下し、適切な距離が保てなくなる
- チームでのディシプリンがうまくできていない
- DF下がりすぎ、前線の選手が前へ出すぎる
- キックアンドラッシュを行う、パワープレーにでるなどゴール付近への激しい応酬が連続する
こういった間延びの対策のため、選手間の共通認識を持つこと、選手の運動量の上昇などが必要です
適切な選手感の距離はチームにより異なる
「では、どれくらいの距離感が間延びと言えない距離感なのか」というものに関しては「チームや戦術」によって異なります。距離感を縮めて戦うことを「コンパクト」、広げて戦うことを「オープン」といいます。
前線から積極的にプレスをかける「ハイプレス」戦術を取りショートカウンターを狙うチームでは必然的にハイラインとなるためコンパクトになりやすく、逆にリトリートを行い2〜3人でロングカウンターを狙う場合は距離感が遠くなりオープンとなるのが基本となります。また、個々の責任の度合いが強いチームでは、オープンに戦うことが多いです。
この「チームが求める距離感」がうまく実行できず、離れすぎている状態のことを「間延び」というと考えることもできます。
ディフェンスラインはチームや戦術に合わせて適切にコントロールする必要があります。