ハイプレスとは、相手チームがボールを保有している際に積極的にプレッシャーをかける守備戦術のことで、現在多くのチームでこのハイプレス戦術が導入されています。今回は、ハイプレス戦術とは具体時にどのようなものなのか、どんあメリットやデメリットがあるのかを徹底解説していきます!
ハイプレスとは?

ハイプレスとは、相手がボールを持っている時、前線から積極的にプレッシャーをかけてボールを奪いに行く守備戦術のことです。
相手にプレッシャーをかける「プレス」の強度を高めるもので、どのあたりのボールホルダーにまでプレスに行くかはチームによるものの、相手GKにも積極的にプレスにいくハイプレス戦術を用いるチームもあり、FWを含む全選手のハードワークが求められます。パスコースを切りつつプレスを行う「カバーシャドウ」を用いつつ、相手レイオフなどに警戒しながらチーム全体で相手を追い込みます。
前線から積極的にプレスにいくことを「フォアチェック」といわれることもあります。
基本的にハイラインが敷かれる
ハイプレス戦術により前線からプレッシャーをかける場合、間延びしてしまってはプレスが無効化されやすくなってしまいます。そのため、ディフェンスラインを高く保つ「ハイライン」と併用して用いられます。
ハイプレス戦術の流行に伴い、GKにも足元の技術がより求められるように

ハイプレス戦術によって、センターバックやGKによりパスやトラップを含めた足元の技術がより求められるようになりました。
GKの足元の精度が低ければ、「守備の狙いどころ」とされてしまう可能性もあるほか、追いまれて苦し紛れのロングボールを蹴るしかなくなってしまいます。相手がハイプレスを仕掛けてきたとしても、フィールドプレーヤーと同じように信頼してパス回しができるGKがいると、相手のハイプレスを無効化しやすくなり、ビルドアップも安定します。
その結果、GKやセンターバックにも、トラップやパスに高い精度が求められるようになりました。
ネガトラ時のハイプレスを「ゲーゲンプレス」「カウンタープレス」
ボールを奪われた直後の「ネガティブトランジション」の際に仕掛けるハイプレス戦術のことを「ゲーゲンプレス」又は「カウンタープレス」と言います。「ボールを奪われた場合には、5秒間は全力でプレスをかけて奪い返す」サッカーにおけるチームの約束事(ディシプリン)のような「5秒ルール」を導入されているチームもあります。
ハイプレスの対義語は「リトリート」
ハイプレスとは逆で深い位置には厳しくチェックに行かず、自陣でブロックを作って守る守備戦術を「リトリート」と言います。
ハイプレス戦術のメリット
それでは、ハイプレス戦術のメリットについてご紹介していきます。
ショートカウンターに繋げやすい:ハイプレスのメリット
ハイプレス戦術を実施し、アタッキングサードなど高い位置でボールを奪うことに成功した場合、そのまますぐにショートカウンターを仕掛けることができます。相手の守備陣系が整っていないことが多いほか、ハイプレスを仕掛けていたため味方選手も近くにいることが多く、素早く速攻を仕掛けることができます。
相手のビルドアップを自由にさせない :ハイプレスのメリット
ハイプレス戦術を仕掛けることで、常に相手のボールホルダーを自由にさせず、ビルドアップを崩します。相手に考える時間や自由に動ける時間を与えず、プレー精度を落とすこともできます。
最終的に追い込みハメパスを狙ったり、ロングボールしかない状態に追い込むなど、相手に攻撃のリズムを作らせにくくするというメリットもあります。
ボールポゼッションが上昇しやすい:ハイプレスのメリット
ハイプレス戦術は、相手がボールを持っているときには原則すぐに奪いにいくことになるので、結果的にボールポゼッションが上昇します。そのため、ポゼッションサッカーを導入するチームは、守備時にハイプレス戦術を用いていることが多いです。
ハイプレスの欠点
それではここからは逆に、ハイプレス戦術のデメリットについてご紹介していきます。
体力消費が多い:ハイプレスのデメリット
ハイプレス戦術は、通常のチームがプレッシャーをかけないような位置にまでプレス・チェイシングをかけることになります。1人で追い回すだけでなく、チーム全体で連動してプレスをかける必要があるため、チーム全員にハードワークが求められ、スタミナを多く消費します。そのため、ハイプレス戦術を用いる場合、運動量のあることが前提となります。
ただ、ハイプレス戦術がハマっている場合、結果的にボール保持の時間長ければ、そこまで体力的な消耗が少なくなることもあります。
ディフェンスラインの裏にスペースができる:ハイプレスのデメリット

ハイプレスを行う場合、選手間の距離をコンパクトにしなければ、間延びなどにより効果が弱まってしまうため、高い位置にディフェンスラインを設定する必要があります。ハイラインをしくということは、DFとGKの間に大きなスペースが生まれることになり、結果的に1本のロングボールやスルーパスで裏を取られ、失点してしまうこともあります。
高い戦術理解度が必要:ハイプレスのデメリット
ハイプレスを行うには、選手同士の高い連携と戦術理解度が必要になります。ハイプレスを簡単に剥がされてしまうと、簡単に後ろで数的有利な状態を作られてしまったり、裏を取られてしまう危険性もあります。空回りすると「ただ追い回しているだけ」になるため、スタミナを無駄に消費し、結果的に自らピンチを招くことになります。
個人やパスワークで崩されると厳しい:ハイプレスのデメリット
ハイプレスはボールホルダーやその近辺にはプレッシャーを厳しくかけることができるものの、その分違う場所にスペースができたり、マークがズレる可能性があります。そのため、ドリブラーにマッチアップでかわされたり、パスワークで崩されたりすると、一気にピンチとなりやすいです。